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「どれくらい差があるか」まで集計する — 距離マーカーという工夫

2026-07-15 · Tear2Tiers

順位は同じでも、実感は違う

「好きなお寿司ネタ」を並べるとき、あなたの中でマグロとサーモンはほぼ同格かもしれません。でも 3 番目のコーンとの間には、越えられない壁がある——。順位で表すとマグロ 1 位、サーモン 2 位、コーン 3 位ですが、この「1 位と 2 位は僅差、2 位と 3 位は大差」という実感は、順位データからは消えてしまいます。

複数人の順位を集計するとき、この情報の欠落は結果を歪めます。全員が「上位 2 つは別格」と感じているのに、集計上は 1 位から 3 位まで等間隔に扱われてしまうからです。

並びの中に「壁」を置く

Tear2Tiers では、並べ替えの列の好きな位置に距離マーカーを挿入できます。マーカーは 3 種類。「>」は小さな開き、「>>」は大きな開き、「>>>」は決定的な開きを表します。先ほどの例なら、マグロ・サーモンのあとに「>>>」を置いてからコーンを並べれば、「上位 2 つは別格」という実感がそのままデータになります。

マーカーは何個でも、連続でも置けます。ティアの区切りとは独立した「あなたの感覚の目盛り」なので、深く考えず、開きを感じたところに直感で置くのが正解です。

集計でどう効くのか

集計時には、各参加者の並びをマーカーの重みを加味した数値スケールに変換します。マーカーが挟まった区間は距離が広がり、挟まっていない区間は詰まる。こうして全員分を正規化して重ね合わせると、アイテムごとに「みんなの評価の位置と広がり」が計算できます。

その結果から、評価の平均的な位置でティア(S/A/B/C…)への割り当てが決まり、同時に評価のばらつきから「合意度」が判定されます。結果画面でアイテムごとに表示される色と広がりバーは、この計算の出力です。強い合意は青、大きく割れた項目はマゼンタで表示されるので、議論すべき場所が一目でわかります。

使いこなしのヒント

マーカーを 1 つも置かなくても集計は成立します。まずは並べ替えだけで気軽に参加し、慣れてきたら「ここだけは譲れない壁」にマーカーを置いてみてください。全員がマーカーを使い始めると、合意ティア表の解像度は目に見えて上がります。

なお、評価できないアイテム(知らない作品など)は「無回答」に退避できます。無理に順位を付けさせないことも、集計の正確さには大切な設計です。

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